浅草会が再スタートして、始めてのツーリングです。
ところがっ。


予定日:10月1日の天気予報は“雨”
中止にするか・・・。
んにゃ、節目となる大事なツーリングだし、俺にとっては何と1年ぶりのRunだ。
よし一日前倒しして土曜日に決行しよう。

事前申込み無しの当日集まった人で出発としているが、今回のドタ変更に果たして何人集まるだろうか。



そして当日の朝を迎えた。

Photo, Report:yama

9月30日 関越道/三芳SA
8:30出発の予定だが誰も来ない・・・。
ちょっと淋しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


嘘です。

たぶんソロツーリングとなるだろう事は予想してたことで、
それはそれで自由に走れるわけだから、元々ソロで走るのが好きな私にとってはちっとも淋しいってことはないのであります。

一応時間まで待って、定刻通り8:30SAを出発。

渋川伊香保ICで高速を下りて、榛名山へ。

今回のコースは、'04.9月に私の企画でオフィシャルツーリングしたものです。
あいにく私は仕事で行けなくなり、永井さんに先導を頼んでみんなを連れて行ってもらいました。

その永井さんから後日コースの感想を聞いたのですが、
「いいコースだった」と評価を戴き、そしたらその内リベンジしたいなあと考えていました。

そして今日、その時と全く同じコースを走っています。永井さんが話してくれた感想を思い出しながら。


>「ワインディングを抜けて榛名湖へ
   直線で下りていく道が気持ちよかったですよ」

「おぉーここだな」
うんうん言ってた通りの道だ。





あの日と同じ駐車場にバイクを停め、
2年前と同じ山頂と湖畔を静かに眺めてみた。
「仕事ではあってもみんなと走るのは楽しい」と永井さんはいつも話していた。

ツーリングでは脇役としていつも一歩下がって我々の面倒をみてくれていたけど、
みんなそんな彼を慕って居心地のいい彼の周りに集まった。


バイクに跨るとまるで子供みたいにはしゃいだ運転をする人で、バイクをおりてフルフェイスのヘルメットを外すと、
それまでの強面とは全く違う、優しい笑顔をいつも見せてくれる人だった。

この眺めを一緒に見たかったよ。
仕事なんか無理矢理休んで私も参加するんだった・・・。


いい景色だ。
湖の水も綺麗だし、静かで落着ける場所だ。
次は榛名湖から郷原へ下るコースだ。

「中速コーナーが続く快適な下り坂」だと言っていた。
交通量が少なく道幅も広いし、自然と飛ばしたく(そこそこ)なる。

と、いきなりパトカーが停まりそのすぐ先の所でネズミ捕りをしている警察官がっ!


私はまだのんびり走っていたので焦ることは無かったが、どうやら登ってくる峠族のカッ跳びバイクを取り締まっているようだ。
下りの途中に何組かのライダーが休憩していたので、ネズミ捕りしている事を教えてあげた。




郷原でR145に出て長野原で酒造の観光ドライブインで
昼食のプランだったが、
「値段のわりに大した事はなかった」と聞いていたので、
違う適当なところで昼食をとることにした。




しばらく走るとログハウスの食事処があったので、
なんとなくバイクを乗り入れた。
中に入ると客は誰もおらず、人あたりの良さそうなオヤジが「いらっしゃい」と迎えてくれた。
特に何が食べたいわけではなかったので、オヤジが進めてくれた“舞茸うどん”を直に注文。

うどんを待っていると60代の夫婦客が入ってきたので、挨拶して、厨房を挟んでオヤジとその夫婦と私で世間話しを始めた。


その夫婦だが、どうやら口コミでこの店のうどんを食べに来たらしい。
(へぇー、この店に入ったのは当りだったかも知れない。)

そして舞茸うどんが目の前にやってきた。
舞茸のてんぷらが豪快に盛り付けられている。(おもわず涙!)
カラっと揚がった舞茸が「めちゃ旨いそぉ。」

うどんの良し悪しはよくわからないが、旨けりゃウンチクはどうでもいい。
とにかく、美味い舞茸がてんこ盛りでうれしい限りだ。
一気に完食すると、オヤジがサービスでブドウをだしてくれた。


紅葉の話になり、
「草津の白根山方面はナナカマドが赤く色付き始めたから、せっかくここまで来たんだったら、行ってみるといい」
と言ってくれた。

本当はこのあと草津へは登らず、嬬恋パノラマラインへ向かう予定だったが、
ソロなことだしちょこっと足を伸ばすかぁと、予定を変更。

それにしてもさっきから妙に気になっていたのだが、このオヤジ、嶋津さんと雰囲気がよーく似ている。
オヤジにその事を話すと、へーなるほどやっぱりねの答え。
嶋津さんと同じ京都出身だという。

いきなりなれなれしい接客をする人だと思ったが、話し方は柔らかで品があり、すぐに親しみ覚える人柄のオヤジだった。


「JRのCM/京都編の紅葉は、実物もあれほどキレイなんですか?」と聞いてみた。
「あーそりゃもう、あのCMの何倍も見事だよ」と言う答え。

私には京都に住む姉夫婦いて、一度紅葉の季節に行ってみるかなぁ、〜
と、そのあともあれこれ話しを弾ませ、後随分とのんびりしてしまった。


最後に、
今度またこっちに来たら立ち寄ります、と外まで出て見送ってくれたオヤジに別れを告げ、草津へ向け走り出した。

草津まで来た時、私の前には3台のV-Maxが走っていた。

スキー場を過ぎると道は空き始め、
3台のV-Maxは乗用車を追い越し程ほどに良いペースで加速を始めたので、私も後を追って一緒に着いて走しることにした。
本格的な紅葉にはまだしばらくはありそうだが、なかなかどうして、キレイではないか。


直ぐに先のマイカーに追いついてしまうが、その前はまた空いており対向車も少なかったので、追い越しは難しくない。

久しぶりに“スカッと爽やか、草津〜白根ルート”だ。(軽快っ!)
そうしてもう直ぐ頂上という辺りまで来たとき、ガソリンが少なくなっていることに気付いた。
残念ながらV-Maxさんたちとはここでお別れだ。
白根山頂でUターンし草津に下りてガソリンを補給。

草津から運動茶屋公園がある側のR292を4kmほど下り、右に曲がってさらに3km程走ると
“嬬恋パノラマライン”/全長25kmの入口となる。(出口でもいいけど)
嬬恋は有名な高原キャベツの産地で、このルートはその農作地帯の活性を目的に造られた農道だ。
観光目的のマイカーはまず走っていないし、たまに野菜を運ぶトラックやトラクターとすれ違うくらいで、
のんびり走るにはもってこいの超ー穴場ルートだ。

永井さんから大好評をもらったルートです。


ここでも、2年前にみんながバイクを停めた同じ場所で、私も停まり一服することにした。
このルートの全工程は標高1000m以にあり、畑に囲まれ起伏が緩やかな地形で、
見晴らしが良く文字通りに四方のパノラマが美しい。

高原野菜の畑に囲まれ、南に浅間山・北に白根山・東に四阿山が見渡せる。
そして大きな空。
雲がゆっくりと流れている。
エンジンをOFFにすると、その静けさにはっとさせられた。

他に車の音は一切しない、野山が遠いからか鳥のさえずりも聞こえてこない。虫の音も風の音もない。


静寂。

さっきまで私が轟かせていた音が、なんだか申し訳なく感じた

あちこちに野焼きの煙りが上がり、のどか過ぎるくらいのホッとする場所だった。




浅草会の他のみんなは、今頃は仕事に姓を出して頑張っているに違いない。
観光客からも殆んど知られてないこの素晴らしいスポットを、今独り占めしている。
なんと贅沢な!(ばちあたり?)


さて次はいよいよ最後の目的地:湯の丸高原だ。
パノラマラインに別れを告げ、R144→県道94を地蔵峠へと登ってゆく。

周りの景色が白樺の林に変化し始めるとそのすぐ先が湯の丸スキー場だ。

道の脇に大きな駐車場があり、ホテルやロッジ・売店が駐車場の周りを取り囲んで並んでいる。
バイクを停め、近くのロッジ兼売店に入り、コーヒーを注文した。
そしてコーヒーを手に外に出てベンチに腰掛け、しばしのまったりタイム。

いつもなら次の予定や行程をあれこれ考え、今みたいにのんびりボーっとはしていられない。
今日はいいツーリングができた。やはりソロはいい。


心配性でどうしても気を使いすぎてしまう性格だから、ソロは気疲れが一切無くて気分は超〜楽ちんだ。
先の予定は適とーに考えられるし、余裕ぶっこきであらゆることを楽しめる。
別につるんで走るのが嫌なわけではない、それはそれでソロにはない楽しさがある。

独りでは当然会話は無いが(してたら怪しい)、仲間が集まると話しが尽きない。
ツーリングを仕切るのも気疲れはあっても苦ではない(もう慣れた)。
みんなが楽しそうにしてくれれば嬉しいし、それを期待していろいろ準備したりルートを先導したりにはやり甲斐もある。
つまり、遊び好きってことだ。

ソロでもグループでも、遊びはその真ん中にいた方がより楽しいに決まっている、
連れってってもらうより、自らそこに向かった方が、充実感は大きいことも。

私が仕切ってリーダーみたいなつもりで皆を連れて行ったんじゃなくて、自ら進んでそれに参加してきただけ。
要は自分が一番楽しみたいから。

だからソロはいい。ソロもいい。みんなと走るのもいい。

浅草チャプター時代には随分と永井さんにはお世話になったが、
それでも永井さんが「楽しい」と言ってくれてたのは、きっとこんな風に考えていたのだろう。














今日はこのコースを走れて良かった。

永井さんとはもっともっと一緒に走りたかったが、、、彼のためにも、彼の分まで、楽しいツーリングを続けよう。

浅草会の仲間達は今でも永井さんの話題を楽しそうに話している。
それは、彼はまだ遠くにいってしまったのではなく、今でもすぐ近くで一緒にいるように感じるから、、、
いや、きっと近くにいるのだろう。


みんなのことが好きだったから、バイクが好きだったから、走ることが好きだったから。

 end