H.O.G.ファーストエイドセミナー
この講習会は、L.S.O.(モータースポーツ・ライフセービング機構)による認定プログラムで、
今回受講したのは、
L.S.F.A.(Life Supportig First Aid)/CPR認定コースといい、
事故現場での心構え・止血法・心肺蘇生法の習得が主なメニューとなっています。
03/ 5/18
清水邸(浅草チャプター会長)ガレージにて
講師:内藤学氏
参加者:清水会長・近藤ご夫妻・市原さん・嶋津さん・前川さん・秋山さん・永井さん・やま・角田さん(CLUB HARLEY) の10名

講師の内藤氏は、L.S.O.に所属・H.O.G.では安全講習の指導もされている。(長田社長や永井さんのレース仲間でもあるらしい)

講習時間は6時間!(10:00開始〜昼食休憩〜17:00)

オリエンテーション、応急手当の必要性、L.S.O.について、講習の流れとマニュアルについての説明、

初期の観察と接触、生の徴候の調査、気道確保、気道内異物除去、人工呼吸、CPR(心肺蘇生法)、認定手続き、アンケート記入、まとめ、修了式 という流れだ。
←前川さん、久しぶりの登場です!


←近藤さんの奥さんも特別参加!(関心ですねぇ。)
先ずは参加者一人づつ事故紹介。 …おもしろい
(名前・仕事・乗ってるバイク・事故の体験談)


結局、参加者全員が自己経験者でした。さすがはバイク乗り!

清水会長は40年以上のバイク歴で事故は1回だけ。(スゴイですねぇ!)、
永井さんは事故歴全部を語るとお昼までかかるらしい。(スゴイですねぇ!)、
他のみなさんも言い足らない様子だったが、適当に切上げ、いよいよ本題の講習が始まった。

★ 事故現場に遭遇したら
ウインカーを出して停車→後方確認→ハザード点灯→エンジンOFF。(2001以降のビックツインモデルはエンジンを切ってもハザードは点いたままとなっているそうだ)

ここで[大きく2回深呼吸]。→周りを良く見て自分の安全確認!→傷病者のもとへ。

平常時では何も難しい動作ではないが、これが事故現場において果たして落ち着いてできるのか、ましてや目の前に倒れているのが仲間だとしたら...、パニック状態で行動してしまっては二重事故にあうかもしれない。

「とにかく落ち着く事が重要です。深呼吸を大きく2回して下さい」と強調された。

安全に止まる ・ 大きく2回深呼吸・ 安全確認
 (…なるほど)
 
そして事故現場に近づきながら状況を観察

→事故車両(バイク)のキーをOFF、ガソリンコックOFF。「これぐらいの余裕が必要ですよ」

→グローブをつけながら「私は応急手当が出来ます、安心して下さい。」と声をかけ近づく。

→傷病者の全体印象を観察。

→生の徴候(意識、呼吸、循環、出血)を調査。

(やはり落ち着いていなければ出来そうもない。う〜〜ん…大変だ)
「近藤さーん!、大丈夫ですか。」 

ちなみに、近藤さんは昼寝をしているのではありません。
一応、ケガ人のふりをしております。
生の徴候を調べているところです。
(循環:頚動脈が動いているか)

1. 「大丈夫ですか?」と声をかけ、指先で鎖骨か肩をたたく。

反応なし(意識不明)→救急車を手配
「あなた!、救急車を呼んで下さい。」
周りの誰かに直接指示する。



2. 気道確保
(チンリフトとジョースラストという2種類の方法を指導してもらいました。)
2人一組になり繰り返しトレーニング!

関心したのは、誰一人として恥ずかしがる人はいなく、みな積極的に大きな声を出していた事だ。
(よしよし、。)


ここまでで、午前中の講習は修了。


昼食を会長宅へ上がらせていただくと、お弁当と豚汁が用意されていた。


天気:曇り+会場:ガレージ=けっこう冷えてしまった体には、とても有り難かった。(豚汁のお代わりも、)




会長の奥さんと娘さん、ありがとうございました 美味しかった! ! です。

食後はそれぞれ歯磨きをして、しばし雑談のあと午後の講習が始まった。
(ここからは、2人で1体の人形を使ってトレーニング)



3.
呼吸の確認
※10秒以内


4. ★呼吸なし→マウスシールドの用意


5. 最初の2息を吹き入れる
人工呼吸/マウストゥーマウス)


6. 循環状態の確認
(脈、呼吸、咳、体の動き)※10秒以内


7. 循環のサインなし(心停止)→心マッサージ


8. 胸骨上に手の位置を決める。


9. [15回圧迫 2息吹き込み]×4サイクル

10. 再び循環状態の確認


11. ★循環のサインなし→[15回圧迫 2息吹き込み]を繰り返す。


12. 医師か救急隊に引き継ぐまで続ける。
これらを各段階ごとに繰り返しトレーニング。
おさらいでは、事故現場に停車〜救急車が到着し救急隊員に引き継ぐまでを想定した訓練。
心臓マッサージと人工呼吸を3分も続けていると汗が出てくる。(みんな真剣だ)

ここまでが本日の講習のメインである。

この後の講習は、

止血方法→ショック症状について→全身のケガの調査方法
という内容であった。
意識がある場合、ヘルメットは自分で外してもらいましょう!

初めての応急手当の講習で、いきなり始まったのが一刻を争うような場面(心肺停止)での対処法の訓練である。

各部ケガ(骨折とか)の手当については、各自でマニュアルを読んどいてね! ってことだろう。

講師の内藤氏いわく、「応急手当で重要なのは、生死にかかわる状況での対処方法を身に着けること!」。

たしかにそうである。
生死にかかわらなければ、適切なケガの処置は救急車が到着してから(5〜6分後)救急隊員がやってくれる。

深刻な場面でいかに一歩前へ踏み出せるか。そのための講習であり、訓練なのだ。

最後に、L.S.F.A.認定手続き、アンケート、まとめ、そして修了式(ワッペン授与、各自からの感想を発表)。
予定の17:00を少しオーバーしていた。




「L.S.F.A.認定には試験はありません。人を助けることは資格ではなく、誰にでもできることなのです。」/内藤氏

実際に事故現場に遭遇した場合、冷静に対応する事が果たして出来るだろうか!
…正直いって自信がない。


認定は2年間有効となっているのは、技術を身につけるという意味では定期的な講習=訓練を続ける必要があるからだろう。

そして、次のステップとして[ファーストエイダーコース]も用意されている。
(事故の状況をパターン別にシュミレーション、救出・固定器具の基本的な使用方法がプラスされる)

参加者からの質問にこういうのがあった。

参加者:>「心臓マッサージで肋骨が折れて肺に刺さり口から血が出てしまった。この様な状況で心配蘇生を続けるべきですか?」

内藤氏:>「もし近くに身内の人がいた場合、とても耐えられない場面かもしれません。これが正しいとは言いませんが、私だったら続けます。」

それぐらい深刻な場面での処置なのだ。


“ファーストエイド”この意義はとてつもなく大きい。

この技術を身につけている人口の割合は、
アメリカ:6割 ←→ 日本:2%(0.2割) 

せっかく身に着けても、実際に使うことは無い技術かもしれないし、できればその必要がないことを願いたい。

我々が行える「社会貢献」とは、自分が率先することはもとより、一人でも多くの人たちにこの「救命的応急手当」の技術習得の意義を広めることであり、そのための第一歩が今回のセミナーなのかもしれない。

次回のセミナーでは、より多くのメンバーに参加していただきたい。「お願いします!」


ここで、今回の講習に参加できなかったみなさんへ重要なポイントを紹介します。


1.事故現場に遭遇
→安全に止まる→大きく2回深呼吸。(落ち着くこと。2次災害の防止)

2.傷病者にはげましの言葉をかける
(意識ある無しに関らず、悲観的なことを言ってはいけない)

3.周りの人たちと協力する
(救急車の手配、傷病者の安全確保/後続車の誘導・事故車の火災防止、救急車の進入路の確保と誘導)

4.ヘルメットは外さない
(バイク事故の場合、頭部や首の損傷の可能性が大きいため)

5.傷病者の血液や体液に直接触れない。(感染防止のため)
講習会で使用したテキストと、講習後に¥1,500で購入したファースドエイドキットの中身です。and ワッペン


[キットの中身]
・ラテックス製のグローブ
・マウスシールド(人工呼吸用)
・ガーゼ・包帯・滅菌綿・絆創膏


なんと
H.O.G.マスコットのブタ君のキャラは、内藤氏が考えたものなんですって。

講習終了後、会長宅にて“お疲れ会”が開かれた。
(講師の内藤氏は「これから九州なんです」とのことで、参加していただけなかった。)

特別注文の刺身の盛り合わせと奥さんの心のこもった手料理をいただき、今日のセミナーの話し・チャプター活動のこと・清水会長の苦労話しやらで大いに盛上がり、またまた美味しい時間を過ごすことができました。
会場ともてなしを提供してくださった清水会長と奥様。そしてご家族のみなさん。
近藤さんには、またまたビールを提供していただきました。
昼食を提供していただいた長田社長。
せっかくの休日をツーリングでもないのに集まってくれたみなさん。
「ありがとうございました。」そして、「お疲れ様でした!」


今回、CLUB HARLEYの角田さんが一緒に講習(and 取材)を受けて帰られました。
6月号/Vol.35(発売中)より、HD・NOTEというページ(93頁)にて「応急手当」について特集が始まっています。
セミナーの体験リポートは、7月〜8月号にて掲載する予定だそうです。

それから、L.S.O./LSFA-Driver's の内容が、公式サイト(こちら→http://www.asahi-net.or.jp/~rj6k-itu/ )にて開示されています。
是非一度ご覧になって下さい。