浅草といえば「浅草寺」、浅草寺といえば「雷門」だが、もともとは「風雷神門」といわれていた。
正面右側に「風神像」、左側に「雷神像」が祀られており、雷門と書かれた巨大な提灯の裏側(本堂側)には“風雷神門”と書かれている。

雲に乗り凄まじい霊力で空を飛び交い、雷鳴を轟かせ稲妻を地面に突き刺し、荒れ狂う嵐となって人々に恐怖と時には災害をももたらす。
なんと乱暴な神様だろう。

雷神は一般に雷電を起こす神とされているが、下界に降りて稲を実らす“水の神”ともされている。
“稲妻”という語がそれを示しているらしい。
風神、雷神は共に自然現象をつかさどる神であり、同時に好天と恵みの神様でもあるのだ。
昔の人たちは自然の恵みに深く感謝し、畏敬の念をあえてこの荒くれ者の神々に奉げ災難回避と五穀豊穣を祈願したのだ。


ではバイク乗りにとってはどうだろう。

バイクで風を受けて走るのは実に気持ちがいい。
しかし、調子にのってスピードをあげ続けると脅威の風圧となって乗り手に襲いかかってくる。
天気の良い日にバイクで走るのはこれまた気持ちがいい。
だがバイクで走れる限られた日程が好天に恵まれるとは限らないし、雨でも仕方ないと腹をくくって出かけることもあるはずだ。


“風神”には事故やトラブルの厄を吹き飛ばし気持ちの良い風を吹かしてくれるように、
“雷神”には悪天候によりアクシデントが起きないように、

交通安全と好天を祈願してもよいのではないだろうか。

そうすれば、バイク乗りにとっての“守護神”となり我々を見守ってくれるかもしれない。